子どもを産み育てることに喜びを感じる社会を目指して
一般社団法人 日本生活問題研究所 家庭教育支援センターでは、次世代を担う子どもたち一人ひとりの健康な成長を願い、核家族化の問題点を克服し、知恵を出し合い、子育てを社会全体で応援するシステムを作り、社会全体が子育てに関わり、子育てに喜びを感じる社会を目指しております。
子どもの発育段階ごとの特徴と成長の目安
小学校入学前の子供は成長過程によって乳幼児、幼児に分けられるが、共通する特徴を見ることによって、個人差はあるが成長の目安となる成長の指標が見えてくる。
乳幼児の運動は、意志に基づく「随意運動」+反射動作などの意志に基づかない「不随意運動」で成り立っていて、生まれて頃の寝たままの状態から1人で歩くようになり、走り、さらに複雑な運動へと進んでいきます。
これを乳幼児の成長過程を例に見ると、ハイハイを始めた子供は、部屋中を活発に動き回りながら、旺盛な好奇心を見せ、何でも口にくわえたりします。
また、人との接触なども加わり、視野が広げられ、だんだんと自我に目覚めます。この成長段階で見られる些細な特徴を観察することにより、子供の成長過程の特徴が見えてきます。
しかし、子供の成長過程における特徴の把握は、あくまでも成長の目安であり、個人差があります。自分の子供の成長が気になり、他の子供と比べたいところでしょうが、出来なければいけないとは考えず、子供の健康な発育の指標として考えて下さい。
特に乳幼児期は、母親や父親など特定の大人との間に、愛着関係が形成されます。愛情に基づく情緒的な絆による安心感や信頼感の中で育てることが大切です。
乳幼児(1歳まで)の成長目安
赤ちゃんは、生まれ頃の寝たままの状態からハイハイし動き回り、好奇心から何でも口にくわえたりします。これらの行動を繰り返すことによって、複雑な運動が出来るようになったり、自我が芽生えたりします。
赤ちゃんは、お母さんやお父さんに抱かれると安心します。育児の基本は愛情です。
生後1ヶ月から2カ月
🐓 発育の指標
- 🐘 おむつの汚れ、空腹以外で泣いたり、ぐずったりします。
- 🐘 行動としては、どちらか一方を向いていることが多く、いつも両手は握っている。
- 🐘 ぼんやりと周囲を見つめ、微笑むような表情も見られます。
- 🐘 言葉も「アー」「ウー」などとの発生が出始めます。
- 🐩 発育には個人差がありますが、こんな時には相談を
- 🍼 あまり泣かずおとなしい
- 🍼 哺乳力が弱い
- 🍼 そりかえり抱きにくい
- 🍼 目が合いにくい
3ヶ月から4カ月
3~4か月になると、あやすとにっこり笑ったり、赤ちゃんから話しかけるような声を出したりするようになってきます。赤ちゃんの顔をのぞきこみ、話しかけて遊んであげましょう。
🐓 発育の指標(3ヶ月から)
- 🐘 赤ちゃんが目をさましている時間が長くなります。
- 🐘 おもちゃを持たせると持ったり、こぶしを口に持って行ったりします。
- 🐘 だんだん昼と夜の区別がついて、生活リズムが整いだします。
- 🐓 発育の指標(4カ月から)
- 🐘 首がすわりだします。
- 🐘 両手を合わせて遊んだり、おもちゃをしっかり握ったり、物を持つ力が強くなります。
- 🐘 なんでも口に入れるので、注意が必要です。
- 🐩 花こんな時には相談を
- 🍼 物を見て追わない
- 🍼 自分からあまり声を出さない
- 🍼 おもちゃを持たせても、つかもうとしない
- 🍼 おもちゃをなめようとしない
5カ月から6ヶ月
5か月ごろになると寝返りをする赤ちゃんが増えてきます。寝返りを始めると、これまで以上に注意が必要です。
🐓 発育の指標(5カ月から)
- 🐘 寝返りと同時に物を掴む行為も上手になる。
- 🐘 両手で、物をつかむ。
- 🐘 見た物に手を伸ばし取る。
- 🐘 音のする方向をむく。
- 🐓 発育の指標(6ヶ月から)
- 🐘 6ヶ月頃から夜泣きをする子がふえてきます。
- 🐘 お腹を中心に方向返還をする
- 🐘 寝返る
- 🐘 人見知りをする
- 🐩 こんな時には相談を
- 🍼 音に対する反応が鈍い
- 🍼 首がすわらない
- 🍼 自分から物をつかもうとしない
7カ月から8カ月から
赤ちゃんは抱っこが大好きです。赤ちゃんがこわがったり、不安そうにしたりしているときは、抱っこをして、話しかけて安心させてあげましょう。
🐓 発育の指標
- 🐘 ずり這い移動が始まり、早い子では四つん這いを始めたりします。
- 🐘 赤ちゃんは指をしゃぶったり、足をなめたりします。
- 🐘 おもちゃを口に入れたりして遊ぶので、おもちゃなどは清潔にしましょう。
- 🐧 注意しましょう
- 🚘 ハイハイが始まり、動きも活発になるので、転落や誤飲などの事故に気を付けましょう。
9カ月から10カ月まで
行動も活発になり、片時も目を離せない時期が続きお母さんも忙しくなります。お父さんも赤ちゃんとスキンシップをしっかりもち、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、できることから始めて、お母さんを助けましょう。
🐓 発育の指標
- 🐘 「マンマ」「ナンナン」などの言葉を発するようになります。
- 🐘 「ワンワン」と指さす、お母さんの声に反応してさした方向を見たりします。
- 🐘 四つん這いからひとりですわったりします。
- 🐘 つかまり立ちができるようになります。
- 🐘 後追いをします。
- 🐧 こんな時には相談を
- 🍼 一人すわりが出来ない
- 🍼 はいはいをしない
- 🍼 名前を呼んでも反応しない
11ヵ月から12カ月まで
人見知りは、子どもによって時期や程度はまちまちですが、家族と見慣れない人の区別ができるようになった証拠です。同じくらいの年の子と一緒にいる機会も、少しずつ作ってあげましょう。
🐓 発育の指標
- 🐘 つたい歩きができるようになる。(子供によって違いがあります。11ヵ月)
- 🐘 一人歩きをする。(子供によって違いがあります。12カ月)
- 🐘 「マンマ」「ブーブー」など決まった物にたいする言葉が出始める。
- 🐧 こんな時には相談を
- 🍼 発声が少ない。
- 🍼 四つん這い、つたい歩きをしない。
- 🍼 言葉に反応しない。
愛情を持った、子育てをしましょう。
乳幼児(1歳まで)の一般的な発育過程には、個人差があります。
赤ちゃんの発育に一番必要なのは、お母さんやお父さんの愛情です。愛情が赤ちゃんを健やかに育みます。